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2016.08.12
移動ド唱法
音楽理論を学ぶ一番のとっかかりとして「移動ド唱法」というのをご紹介いたします。
移動ド唱法のまえに前置き:固定ド唱法
日本の小学校の音楽教育の多くは、五線譜を読みながらドレミで歌わせる際、
音の絶対的な高さをドレミにあてはめて歌わせています。これは「固定ド唱法」と呼ばれます。
多くの人はこれを習っているはずです。そしてこの固定ド唱法は理論的に音楽を学ぶには少々向いていません。
移動ド唱法
「移動ド唱法」というのは、ドレミを相対的な高さに当てはめて歌う方法の事です。
固定ド唱法よりも理論的です。
ちょっと言葉だけだと分かりづらいので具体的な例をいくつか挙げてみます。
残酷な天使のテーゼ
歌詞「ざんこくな てんしのように しょうねんよ しんわになれ」
- 固定ド唱法「ドミ♭ファミ♭ファ ファファシ♭ラ♭ソファソ ソシ♭ドファミ♭ シ♭シ♭ソシ♭シ♭ド」
移動ド唱法「ラドレドレ レレソファミレミ ミソラレド ソソミソソラ」
勇気100%
歌詞「がっかりして めそめそして どうしたんだい」
- 固定ド唱法「レミファ#ラ シシレド#ラ シシシファ#シラ」
- 移動ド唱法「ドレミソ ララドシソ ラララミラソ」
千の風になって
歌詞「せんのかぜに せんのかぜになって」
- 固定ド唱法「シミファ#ソ#ファ#ミ ミソ#シド#レ#ファ#ミレ#ド#シ」
- 移動ド唱法「ソドレミレド ドミソラシレドシラソ」
移動ド唱法は主音に対する相対的な高さにドレミをあてはめます。
これにより、それぞれの音が持つ機能や役割が明確になります。
例えば、明るい感じの曲の最初はド、ミ、ソが使われることが多かったり、
暗い感じの曲の最初はラ、ド、ミが使われることが多かったりということにすぐ気づきます。
この移動ド唱法は音楽を機能的・理論的にとらえるために非常に有効です。いわゆる「相対音感」という力が身に付きます。
音楽理論を学びたい、作曲をしたいという方は是非この移動ド唱法を使ってみてください。
問題
「??????」部分は移動ドではどうなるでしょうか?
同じ曲の前の部分に移動ド読みを与えますのでそのノリで歌うと分かりそうな気がします。
回答はこの記事のコメント欄の方にお願いします。
Let it go
歌詞「ふりはじめたゆきは あしあとけして」
- 移動ド唱法「ソミミミミミミレド ドドレレドシラ」
歌詞「ありのままの すがたみせるのよ」
- 移動ド唱法「??????」
ロビンソン
歌詞「あたらしいきせつは なぜかせつないひびで」
- 移動ド唱法「ミミレミソラレレドレ レレドレソミドドシド」
歌詞「だれもさわれない ふたりだけのくに」
- 移動ド唱法「??????」
コメント
ロビンソンできました。
ラミソラシシドシ シミレシドドレドですか?
ラシドソソレ ドラララララシドですか?
Let it goだけですが、なんとか分かった気がします。(多分)
レミファドドソ ファレレレレレミファ ですかね?
test
ロビンソンです。
ラドファララシドシ シミレシシドレドで合ってますか?